算数に興味のある方、集まれ~!!

次回、第99回は、11月26日(木)です。提案は「緑表紙」(低学年)、「数学的な考え方を育てる」(6年生)、「拡大図と縮図」です。
第100回は1月31日(日)です。内容は次回決定します。
興味のある方はご連絡ください。
みなさんのご参加をお待ちしています。
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2012年3月19日月曜日

第59回 さんまの会報告

第59回さんまの会
日時:3月19日(月) 18:00~
内容:1.提案 「かけ算の筆算(2位数)×(2位数) 」 3年生
2.実践報告 「算数の授業開き」 4・5・6年生

1.提案  「かけ算の筆算(2位数)×(2位数) 」 3年生 「数学的な思考力・表現力の育成~「考え」を関連づける指導の工夫~」を研究主題に取り組まれた内容や実践の報告です。
提案では、「12×23」の計算の仕方について、アレイ図の見方や式の表し方を示しながら子どもが説明し、様々な求め方を検討して、いずれも「わける」「かける」「たす」という共通のキーワードで関連づけ、統合できます。このことから、(2位数)×(2位数)の計算の原理原則に迫ることをねらったものでした。子どもの数の見方や分け方にはそれぞれ理由があり、それらを知ることは考えを広げ、深めるものです。教師が「(2位数)×(2位数)のかけ算は、位ごとに分けて計算します。」などのように説明してしまえば計算は出来るようになるかもしれません。しかし、子ども自身が考え、互いの解決方法を比較検討する中でたどり着いた方法は、確かな力になると改めて考えことが出来ました。

2.実践報告 「算数の授業開き」 4・5・6年生 初めての算数の授業。「算数って楽しいな!」「算数大好き!」という印象をもってもらえるように、先生方は様々に工夫されていることと思います。
「20×20と21×19では、どちらの答えが大きいでしょう?」という問題。2つの式を計算して積を比べれば答えは明確ですが、類推的にアプローチしたり、いくつかの結果から帰納的にきまりに気付いたりすれば、計算しなくても求められたり、不思議なきまりに興味をもったりできます。
例えば、20×20をもとにしてみれば、21×19は被乗数に+1、乗数に-1されているので、答えは同じともかんがえられます。しかし、数を変えて、「5×5と6×4では、どちらの答えが大きいか?」と考えれば、すぐに答えが違っていることが分かります。また、「被乗数に+2、乗数に-2とした場合はどうだろう?」「他の数ではどうだろう?」と考えを広げられるように授業を展開すれば、算数のおもしろさにふれられそうです。さらに、見付けたきまりを図や表などを使って説明することを取り入れれば、数学的な思考力も伸ばせそうです。
新年度にさっそく自分の学級でも実践したくなる実践報告でした。