算数に興味のある方、集まれ~!!

次回、第99回は、11月26日(木)です。提案は「緑表紙」(低学年)、「数学的な考え方を育てる」(6年生)、「拡大図と縮図」です。
第100回は1月31日(日)です。内容は次回決定します。
興味のある方はご連絡ください。
みなさんのご参加をお待ちしています。
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2013年6月26日水曜日

第73回 さんまの会 報告

第73回 さんまの会 報告

日時:6月26日(水)
内容:「関数の考え(さんまの会の日数教での発表について)」

1.「関数の考え(さんまの会の日数教での発表について)」
 「『関数の考え』を育てる継続的指導」に取り組み、今年度で3年目になります。8月4日(日)の山梨大会での発表にむけて、これまでの取り組みの報告や今回の発表の検討をしました。 
 「関数の考え」を指導する単元は、第4学年「変わり方調べ」、第5学年「比例」、第6学年「比例・反比例」等があります。しかし、それらの単元だけでは、「関数の考え」を子どもが身に付けることは難しいと思います。規則性に着目したり、発見したきまりを使って問題を解けるようになったりしても、そのよさを感じることは短時間の学習ではできないでしょう。「関数の考え」は、特定の単元や学年で指導するのではなく、低学年から継続的に指導していく必要があると考えています。
 1年目は、低学年を含む全学年全領域で関数の考えを育てる必要性や教材の可能性を提案しました。教科書の問題にアレンジを加え、「関数の考え」を育てる教材に変えていく視点や展開例などを紹介しました。
 2年目は、1年目の提案を引き継ぎ、年間指導計画の作成・実践に取り組みました。また、どれほど「関数の考え」が子どもに身に付いているかを調査問題で調査することなどをしました。
 そして、3年目の今年度は、「依存関係に着目すること」について重点を置いて取り組んだことを発表します。
 提案者は、「関数の考え」を「依存関係に着目すること」「関数関係を見つけたり、用いたりすること」「関数関係を表現すること」「見つけた関数関係の仕組みを考えること」の4つで捉えています。いずれも大切に指導しなくてはなりませんが、その中でも「依存関係に着目すること」に着目しました。問題場面の多くの数値などの中から、いずれに依存関係があるかを見抜けなければ、きまりを使って問題を解決することにはつながらないからです。依存関係を見付けさせる手立てとして、「場面を整理する」「求めたい数値を導き出すために必要な数値を見付ける」「依存関係を調べる」ことを考えました。その実践例として、第3学年「円と球」、第5学年「正多角形と円」、第6学年「速さ」を検討しました。
 「関数の考え」を育てることは、子どもが算数や身の回りの事象を能動的に見る力を育てることにつながると考えます。与えられた問題や事象を受けるだけでなく、何かと関係付けて考えたり原因を突きとめたりする楽しさを実感することができるからです。本会を通して、改めて「関数の考え」の魅力を考えることができました。