算数に興味のある方、集まれ~!!

次回、第99回は、11月26日(木)です。提案は「緑表紙」(低学年)、「数学的な考え方を育てる」(6年生)、「拡大図と縮図」です。
第100回は1月31日(日)です。内容は次回決定します。
興味のある方はご連絡ください。
みなさんのご参加をお待ちしています。
→ 
mo.ri2.n.mo.ri2.n@gmail.com

2013年9月12日木曜日

第75回 さんまの会 報告

第75回 さんまの会 報告
 

日時:9月12日(木)
内容:1.提案「体積」(5年生)
    2.実践報告「あみだくじのひみつ」(5年生)
    3.報告「日数教(山梨大会)」
   
    4.坪田先生の「基礎基本を学ぶ授業づくり ~文字を使った式~」

1.「体積」(5年生)
 「数学的な思考力・表現力を育むために ~楽しく基礎基本を身に付ける指導の工夫~」を主題にする校内研究の指導案について話し合いました。
 5年生の単元で、本時の課題は「直方体を組み合わせた形の体積の求め方を考える」です。
 問題の理解や解決のために、1㎤が見えるように線を引いたり分割したりできるような具体物を用意することを計画しました。どのような具体物が子どもの思考力を育てるのに有効かを話し合いました。1㎤が見えることで単位体積のいくつ分かを考えられることや、1㎤ブロックで求めたい立体の体積を作ることで体積を考えられるなどのアイデアが出されました。
 習熟度別クラス編成の際の課題や問題の差別化も話題になりました。研究で目指す子どもの姿は、「見通しをもち、筋道を立てて自分なりに答を出そうとする子」「自分の考えを整理して、順序立てて説明する子」です。それぞれの習熟度別クラスで、目指す子どもの姿に到達できることを目指します。学力に応じて、筋道立てて説明できるようにするために小集団で話し合う活動を取り入れたり、適応問題で身に付けた基礎基本を生かしたりすることを盛り込みました。
 教師がまとめたり学習感想を形式的に書かせたりするのではなく、適用問題に取り組むことで大切な考え方を再確認できることや、教師の筋道だけに陥らず、子どもが必要感をもつことの大切さを考えることができました。

2.実践報告「あみだくじのひみつ」(5年生)
 前回第74回で提案していただいた指導案の実践報告です。
 あみだくじのスタートとゴールが入れかわるとき、縦線を増やしていくと横線は最低何本必要になるかを考えます。魅力ある指導案で、前回の会では様々な意見が出されました。実際の授業では、子どもが記号化しやすいように頭文字を50音にしたり、考えが広がるように子どもの机にネタを仕込んでおいたり、、、様々な工夫がされていて、さらに魅力ある授業だったことが伝わりました。

3.報告「日数教(山梨大会)」
 8月に行われた日数教山梨大会で、さんまの会が発表したことを報告しました。
 「関数の考え」について3年間取り組んできて、テーマを決めて取り組むことが算数科や子どもなどの理解を深めることに有効であることを改めて考えることができました。

4.坪田先生の「基礎基本を学ぶ小学校算数の授業づくり ~文字を使った式~」
 低学年は□が数の変わりになっていることを理解しにくく、単に解答欄と見る子が多い。問題や数値によって□にあてはまる数が変わったり関係を表したりできることを理解するには、4年生で□や△を使った式や、6年生で文字を用いた式を学習し、積み上げる必要があります。中学校では文字式を扱うことが多くなるので、小学校で素地的指導を十分に行うことが、なだらかな接続を可能にします。そこで、小学校教員が中学校での指導について理解することは有効です。文字式を話題に、中学校にまで系統性を広げて指導することの大切さを考えることができました。
 今回で「基礎・基本」は終了です。次回からは「発展・応用」が始まります。