第68回 さんまの会
日時:1月21日(月)
内容:提案「はこの形」(2年生)
「構成要素の個数や形についてのきまりを見付けること」と「ストーリーのある活動を展開すること」を本単元で取り組んでみたいこととして指導案を検討しました。
面や辺、頂点など構成要素の数や形は、単に教えてしまう授業では覚えるだけになってしまいます。具体物を操作して数えたりきまりを考えたりすることが、空間を認識したり論理的思考力を育てたりすることにつながります。様々な箱を調べたり平面と立体を比較したりしながら帰納的に考え、構成要素のきまりを見付けられるように展開します。ここでの学習が4年生の直方体・立方体や5年生の立体に生かされると思います。
「ストーリーのある活動を展開する」とは、子ども自身に「箱をかきたい」「数を調べたい」「形や長さを調べたい」「箱を作りたい」など自発的に活動に向かわせることです。活動の目的が分かり、考えることを楽しませたいのです。教師が教えるのではなく、子どもが活動を通して学ぶことは、本単元でもやはり大切であると思います。
参加者から「立体をつかみにくい自身の経験」について話がありました。実際に触ったり操作したりすることが、そのような理解しにくい状態を避けて理解を深めたり、学習を楽しいものにするのだと分かりました。
また、盲学校やモンテッソーリでの教材からもヒントを得ることができました。
竹ひごや粘土を辺や頂点に見立ててはこの骨組みを組み立てることに疑問もありましたが、話し合いを進めていくうちに、その活動の意味や価値を見出すこともできました。それは、平行や垂直を見やすくすることができるばかりでなく、骨組みだけでも面を想定して立体としてみる力や立体を組み立てるために必要な柱(辺)を想定する力なども育てることができることなどです。体験するからこそしっかり理解できるのだと、改めて学ぶことができました。
算数に興味のある方、集まれ~~!! こちらは、算数教育に関心がある方々が、自主的に指導法などを持ち寄って勉強する、 なごやかで楽しい会です。 興味のある方は御連絡ください。一緒に勉強しませんか? くわしくは以下までメールをください。
算数に興味のある方、集まれ~!!
次回、第99回は、11月26日(木)です。提案は「緑表紙」(低学年)、「数学的な考え方を育てる」(6年生)、「拡大図と縮図」です。
第100回は1月31日(日)です。内容は次回決定します。
興味のある方はご連絡ください。
みなさんのご参加をお待ちしています。
→ mo.ri2.n.mo.ri2.n@gmail.com
第100回は1月31日(日)です。内容は次回決定します。
興味のある方はご連絡ください。
みなさんのご参加をお待ちしています。
→ mo.ri2.n.mo.ri2.n@gmail.com
2013年1月21日月曜日
2012年12月20日木曜日
第67回 さんまの会 報告
第67回 さんまの会
日時:12月20日(木)
内容:1.実践報告
2.「かけ算」(2年生)
1.実践報告
①「単位量あたりの大きさ」
「60分毎に400円のAコートと、30分毎に200円のBコートでは、どちらが得か?」という問題では、時間や金額をそろえたり単位量あたりを求めたりしてくらべ、いろいろな考え方を説明する授業が行われます。この問題場面では、そろえても単位量でも同じであるように思われますが、例えば、61分借りたときには、Aコートは800円でBコートは600円で違いが出ます。単に数字を扱うだけでなく、状況に合わせて考える必要があります。さらに続けて、「Cコートでは最初の30分が無料で、以後は15分で200円」のように別条件を提示することで、子ども自身が状況に合わせたり仮定したりして問題を解こうとする態度を育てることができます。また、判断の根拠を説明するために、図や表、グラフについても考えさせます。比例のグラフのように一直線になるのではなく、状況を的確に捉えて折れ線グラフになります。図も様々考えられます。
このような問題場面は、郵便やタクシー料金など他にも様々なところにも見られます。実生活にも生かされることを経験させることで、算数の有用性を実感させられる授業になると考えることができました。
②「分数」(関数の考えを使って)
分数は、分子÷分母で整数や少数にすることができます。しかし、1/7はわり切れず、循環小数になります。このとき、「小数第27位の数字は何でしょう」という問題では、子どもはどのように考えて答えを求めるでしょうか。根気よく筆算でわり進んでも求まりますが、循環節「142857」に気が付けば、きまりを使って「27÷6=4あまり3」から、あまりが「3」なので、循環節3番目の「2」と求めることができます。関数の考えを使うことで、効率よく問題を解くことができます。関数の考えを適切に使って、問題や身のまわりの物事を捉えることができるように育てたいと考えています。
さらにこの話題から、「1=0.9」であることが説明できるという話題になりました。このような扱いでも、算数の不思議さおもしろさを子どもが実感できると考えることができました。
2.「かけ算」(2年生)
研究主題「学ぶ楽しさ、分かる喜びが実感できる学習指導(展開)を目ざして」を達成するために、「既習事項を手掛かりとして、未収内容にひそむ課題を明らかにすることにより、自らの課題に意欲的に取り組み、主体的に解決しようとする児童が育つであろう。」という仮説を立てて取り組んでいる研究授業の実践報告と授業検討をしました。
本時は、2年生の「かけ算」、18時間中の16時間目です。「乗法九九を総合的に活用して、問題を解決することを通して、九九の理解を深める」ことが目標です。
縦5個、横6個のうち左上の6個(2×3)が欠けたドット図を見せ、全部でいくつあるかを工夫して求めさせます。まとまりをつくって九九を使って数えさせますが、その求め方を図にかいたり式に表したりします。3個ずつなどで数えたり、全体をふたつに分けたり、一部を移動して長方形になおしたり、、、いろいろな求め方を説明させます。
様々な求め方を子どもに気付かせるために、どのような問題提示や発問、展開できるかも話題になりました。例えば、授業者が期待したひき算(大きな四角形から欠けてる部分をひく)の考えは出なかったのですが、ひき算の考えを見出しやすくするには、欠けている部分が小さいとよいなどの意見が出されました。
かけ算を学習した2年生が、かけ算を使って問題を解く経験をすることは、学んだことが生かせることを実感できてよいと思います。このような内容や経験が、様々な単元にひそませておくことが、大切だと思います。また、今後の学習に生かされる事項を予測して扱うことも学力を着実に定着させると思います。本提案では、4年生での複合図形の面積の求め方にもつながる内容でした。スパイラル的な要素を含ませておくこともまた、大切であると考えることができました。
日時:12月20日(木)
内容:1.実践報告
2.「かけ算」(2年生)
1.実践報告
①「単位量あたりの大きさ」
「60分毎に400円のAコートと、30分毎に200円のBコートでは、どちらが得か?」という問題では、時間や金額をそろえたり単位量あたりを求めたりしてくらべ、いろいろな考え方を説明する授業が行われます。この問題場面では、そろえても単位量でも同じであるように思われますが、例えば、61分借りたときには、Aコートは800円でBコートは600円で違いが出ます。単に数字を扱うだけでなく、状況に合わせて考える必要があります。さらに続けて、「Cコートでは最初の30分が無料で、以後は15分で200円」のように別条件を提示することで、子ども自身が状況に合わせたり仮定したりして問題を解こうとする態度を育てることができます。また、判断の根拠を説明するために、図や表、グラフについても考えさせます。比例のグラフのように一直線になるのではなく、状況を的確に捉えて折れ線グラフになります。図も様々考えられます。
このような問題場面は、郵便やタクシー料金など他にも様々なところにも見られます。実生活にも生かされることを経験させることで、算数の有用性を実感させられる授業になると考えることができました。
②「分数」(関数の考えを使って)
分数は、分子÷分母で整数や少数にすることができます。しかし、1/7はわり切れず、循環小数になります。このとき、「小数第27位の数字は何でしょう」という問題では、子どもはどのように考えて答えを求めるでしょうか。根気よく筆算でわり進んでも求まりますが、循環節「142857」に気が付けば、きまりを使って「27÷6=4あまり3」から、あまりが「3」なので、循環節3番目の「2」と求めることができます。関数の考えを使うことで、効率よく問題を解くことができます。関数の考えを適切に使って、問題や身のまわりの物事を捉えることができるように育てたいと考えています。
さらにこの話題から、「1=0.9」であることが説明できるという話題になりました。このような扱いでも、算数の不思議さおもしろさを子どもが実感できると考えることができました。
2.「かけ算」(2年生)
研究主題「学ぶ楽しさ、分かる喜びが実感できる学習指導(展開)を目ざして」を達成するために、「既習事項を手掛かりとして、未収内容にひそむ課題を明らかにすることにより、自らの課題に意欲的に取り組み、主体的に解決しようとする児童が育つであろう。」という仮説を立てて取り組んでいる研究授業の実践報告と授業検討をしました。
本時は、2年生の「かけ算」、18時間中の16時間目です。「乗法九九を総合的に活用して、問題を解決することを通して、九九の理解を深める」ことが目標です。
縦5個、横6個のうち左上の6個(2×3)が欠けたドット図を見せ、全部でいくつあるかを工夫して求めさせます。まとまりをつくって九九を使って数えさせますが、その求め方を図にかいたり式に表したりします。3個ずつなどで数えたり、全体をふたつに分けたり、一部を移動して長方形になおしたり、、、いろいろな求め方を説明させます。
様々な求め方を子どもに気付かせるために、どのような問題提示や発問、展開できるかも話題になりました。例えば、授業者が期待したひき算(大きな四角形から欠けてる部分をひく)の考えは出なかったのですが、ひき算の考えを見出しやすくするには、欠けている部分が小さいとよいなどの意見が出されました。
かけ算を学習した2年生が、かけ算を使って問題を解く経験をすることは、学んだことが生かせることを実感できてよいと思います。このような内容や経験が、様々な単元にひそませておくことが、大切だと思います。また、今後の学習に生かされる事項を予測して扱うことも学力を着実に定着させると思います。本提案では、4年生での複合図形の面積の求め方にもつながる内容でした。スパイラル的な要素を含ませておくこともまた、大切であると考えることができました。
2012年11月30日金曜日
第66回 さんまの会 報告
第66回 さんまの会
日時:11月30日(金)
内容:1.数量関係「関数の考え」について~来年度の日数教での発表に向けて(調査問題について)~
2.「変わり方調べ(数量関係・関数)」(4年生)
1.数量関係「関数の考え」について
~来年度の日数教での発表に向けて(調査問題について)~
これまで「「関数の考え」を育てる継続的指導」について、2年間取り組んできました。来年度の日数教では、いよいよそのとりまとめの提案をします。子どもの変容を調査する問題について話題にしました。問題解決の際に関数を見出したり説明したりする力などを図ります。
裏面に第五学年の問題を掲載しました。ご覧ください。
2.「変わり方調べ(数量関係・関数)」(4年生)
4年生の「変わり方調べ」では、具体的な場面で伴って変わる2量の関数的な関係を見出したり、その2量の変化の特徴を読み取ったりする活動を通して「関数の考え」を育成します。授業では、依存関係に着目して表を作成をし、そこから、「変化のきまり」や「対応のきまり」を発見して問題解決します。
しかし、全国学力調査等から、表からきまりを見付けられたとしても、それを関数の式に表すことに課題があることが分かりました。つまり、関数関係を見付けたり用いたりするだけでなく、その関数関係を式に表現する力を養うことが求められているのです。
そこで、「変化の決まりから対応の決まりを導く」ことや「式と図を対応させて式を読む」ことが改善案として提案されました。
提案では、「正方形の数と棒の数の関係を式に表し、変化の決まりから対応の決まりを導くことで数量の関係を簡潔にとらえる」ことを目標にした指導案が提示されました。変化のきまりを見付け、一般化して式にするだけでなく、この問題場面では捉えにくい対応のきまりも式化することをねらっています。新しい試みで、興味のある提案でした。
参加者からは、具体的場面を式化する過程に数量を数世界で扱う有効性があることや、式化すると場面の説明がしにくくなることなど、様々な意見が出され、活発な会になりました。
日時:11月30日(金)
内容:1.数量関係「関数の考え」について~来年度の日数教での発表に向けて(調査問題について)~
2.「変わり方調べ(数量関係・関数)」(4年生)
1.数量関係「関数の考え」について
~来年度の日数教での発表に向けて(調査問題について)~
これまで「「関数の考え」を育てる継続的指導」について、2年間取り組んできました。来年度の日数教では、いよいよそのとりまとめの提案をします。子どもの変容を調査する問題について話題にしました。問題解決の際に関数を見出したり説明したりする力などを図ります。
裏面に第五学年の問題を掲載しました。ご覧ください。
2.「変わり方調べ(数量関係・関数)」(4年生)
4年生の「変わり方調べ」では、具体的な場面で伴って変わる2量の関数的な関係を見出したり、その2量の変化の特徴を読み取ったりする活動を通して「関数の考え」を育成します。授業では、依存関係に着目して表を作成をし、そこから、「変化のきまり」や「対応のきまり」を発見して問題解決します。
しかし、全国学力調査等から、表からきまりを見付けられたとしても、それを関数の式に表すことに課題があることが分かりました。つまり、関数関係を見付けたり用いたりするだけでなく、その関数関係を式に表現する力を養うことが求められているのです。
そこで、「変化の決まりから対応の決まりを導く」ことや「式と図を対応させて式を読む」ことが改善案として提案されました。
提案では、「正方形の数と棒の数の関係を式に表し、変化の決まりから対応の決まりを導くことで数量の関係を簡潔にとらえる」ことを目標にした指導案が提示されました。変化のきまりを見付け、一般化して式にするだけでなく、この問題場面では捉えにくい対応のきまりも式化することをねらっています。新しい試みで、興味のある提案でした。
参加者からは、具体的場面を式化する過程に数量を数世界で扱う有効性があることや、式化すると場面の説明がしにくくなることなど、様々な意見が出され、活発な会になりました。
2012年10月10日水曜日
第65回 さんまの会 報告
第65回 さんまの会
日時:10月9日(火)
内容:1.「三角形(三角形の仲間分け)」(3年生)
2.「比例と反比例」(6年生)
1.「三角形(三角形の仲間分け)」(3年生)
4種類の長さのストローを使って三角形を作り、できた三角形を仲間分けする学習です。
授業者は、子どもが辺の長さに着目して弁別し、その後の二等辺三角形や正三角形の学習につなげることをねらいましたが、子どもは直角があるかないかに着目して仲間分けしました。このことから、子どもの反応が教師の意図と違うときどのように授業展開すればよいのか。また、子どもの思考をシンプルにさせてスムーズに学習を進めていくことと、失敗し迷いながら進めていくのではどちらが子どもにとってよい授業なのか、などが話題になりました。
時間に限りのある授業では、いつまでも子どもの反応につきあえない現実があります。しかし、子どもの反応を生かして授業を組み立てることは大切です。特に、本単元では、図形の弁別を通して自分なりの観点を生み出すことが重要な学習です。自分で観点を決めて物事を見れるようにするなど、子どもの反応と向き合うためにも、教材研究が大切であることを改めて考えました。
2.「比例と反比例」(6年生)
理科で使用するてんびんやはかりを使って、釣り合うおもりの位置やバネののびがそのまま比例や反比例のグラフになる学習の実践報告です。
場面を表に表し、表からグラフにかくことはよく扱いますが、目に見える状態そのものをグラフに表すことができる様子は、子どもも楽しみながら学べると思います。
様々な教材のネタをもつことで、授業の幅も広がり魅力も増すと考えさせられる提案でした。
日時:10月9日(火)
内容:1.「三角形(三角形の仲間分け)」(3年生)
2.「比例と反比例」(6年生)
1.「三角形(三角形の仲間分け)」(3年生)
4種類の長さのストローを使って三角形を作り、できた三角形を仲間分けする学習です。
授業者は、子どもが辺の長さに着目して弁別し、その後の二等辺三角形や正三角形の学習につなげることをねらいましたが、子どもは直角があるかないかに着目して仲間分けしました。このことから、子どもの反応が教師の意図と違うときどのように授業展開すればよいのか。また、子どもの思考をシンプルにさせてスムーズに学習を進めていくことと、失敗し迷いながら進めていくのではどちらが子どもにとってよい授業なのか、などが話題になりました。
時間に限りのある授業では、いつまでも子どもの反応につきあえない現実があります。しかし、子どもの反応を生かして授業を組み立てることは大切です。特に、本単元では、図形の弁別を通して自分なりの観点を生み出すことが重要な学習です。自分で観点を決めて物事を見れるようにするなど、子どもの反応と向き合うためにも、教材研究が大切であることを改めて考えました。
2.「比例と反比例」(6年生)
理科で使用するてんびんやはかりを使って、釣り合うおもりの位置やバネののびがそのまま比例や反比例のグラフになる学習の実践報告です。
場面を表に表し、表からグラフにかくことはよく扱いますが、目に見える状態そのものをグラフに表すことができる様子は、子どもも楽しみながら学べると思います。
様々な教材のネタをもつことで、授業の幅も広がり魅力も増すと考えさせられる提案でした。
2012年9月13日木曜日
第64回 さんまの会 報告
第64回 さんまの会
日時:9月13日(木)
内容:1.「倍の計算」(3年生)
2.「日数教での発表報告」
1.「倍の計算」(3年生)
「3年生の『倍の計算』の単元において、どのように学習すれば高学年で学習する「割合」の意味理解につなげることができるのか。」を一緒に考えました。系統性の強い算数で、先の学習や学年をきちんと見通して、そこにつながる今の指導を考えることはたいへん意味があると思います。
提案者が授業実践しようと考えていることは、
①「倍概念」について、今までの生活経験をもとに話し合う活動を大切にする。
②測定する活動を取り入れる。
です。
本単元では、「1つ分×いくつ分=全体の大きさ」「全体の大きさ÷1つ分=いくつ分」などから、「倍概念」を理解することをねらいます。ここでの学習が高学年で学習する「小数倍」「分数倍」「割合」「百分率」「歩合」などにつながるので、これらを見通した指導を考えました。
ここで扱うのは整数倍なので、いくつ分という累加の場面です。この整数で「いくつ分」と、小数や分数を含む「倍の考え」が同じ考えであることを子どもがとらえ、よさを感じるにはどうすればよいのかについて、意見が交わされました。例えば、「倍」の学習で、何を「1」と見て関係を理解すればよいかを指導することが、その先の「割合」などでの指導を見通すことにつながることなどです。
ほかにも、4マス関係表の扱いなども話題になりました。
「倍」の指導を通して、今後の学習を見通した現在の学習の意味を考えると同時に、今の学習がこれまで学習したてきた他領域や他単元とどのようにかかわるかを考えることも必要だと思いました。算数全体を俯瞰して、それぞれの学習がどの位置付けにあるかを授業者が理解することは、学習がつながり合ってより豊かな授業になるのではないかと考えることができました。
2.日数教での発表報告
8月に行われた福岡での研究発表の様子を、映像を見ていただきながら報告しました。
今年度は、昨年度に引き続き「『関数の考え』を育てる継続的な指導」をテーマに取り組んでいます。本指導の意義や各学年での実践、実態調査、考察などを発表しました。本研究について質問や講評を受け、改めて勉強し直す必要を感じました。
本テーマについては、来年度の日数教で引き続き発表する予定です。
「関数の考え」については、毎月、実践や素材の報告を行うなどして、追求しています。資料のある方は、どうぞお持ちください。
日時:9月13日(木)
内容:1.「倍の計算」(3年生)
2.「日数教での発表報告」
1.「倍の計算」(3年生)
「3年生の『倍の計算』の単元において、どのように学習すれば高学年で学習する「割合」の意味理解につなげることができるのか。」を一緒に考えました。系統性の強い算数で、先の学習や学年をきちんと見通して、そこにつながる今の指導を考えることはたいへん意味があると思います。
提案者が授業実践しようと考えていることは、
①「倍概念」について、今までの生活経験をもとに話し合う活動を大切にする。
②測定する活動を取り入れる。
です。
本単元では、「1つ分×いくつ分=全体の大きさ」「全体の大きさ÷1つ分=いくつ分」などから、「倍概念」を理解することをねらいます。ここでの学習が高学年で学習する「小数倍」「分数倍」「割合」「百分率」「歩合」などにつながるので、これらを見通した指導を考えました。
ここで扱うのは整数倍なので、いくつ分という累加の場面です。この整数で「いくつ分」と、小数や分数を含む「倍の考え」が同じ考えであることを子どもがとらえ、よさを感じるにはどうすればよいのかについて、意見が交わされました。例えば、「倍」の学習で、何を「1」と見て関係を理解すればよいかを指導することが、その先の「割合」などでの指導を見通すことにつながることなどです。
ほかにも、4マス関係表の扱いなども話題になりました。
「倍」の指導を通して、今後の学習を見通した現在の学習の意味を考えると同時に、今の学習がこれまで学習したてきた他領域や他単元とどのようにかかわるかを考えることも必要だと思いました。算数全体を俯瞰して、それぞれの学習がどの位置付けにあるかを授業者が理解することは、学習がつながり合ってより豊かな授業になるのではないかと考えることができました。
2.日数教での発表報告
8月に行われた福岡での研究発表の様子を、映像を見ていただきながら報告しました。
今年度は、昨年度に引き続き「『関数の考え』を育てる継続的な指導」をテーマに取り組んでいます。本指導の意義や各学年での実践、実態調査、考察などを発表しました。本研究について質問や講評を受け、改めて勉強し直す必要を感じました。
本テーマについては、来年度の日数教で引き続き発表する予定です。
「関数の考え」については、毎月、実践や素材の報告を行うなどして、追求しています。資料のある方は、どうぞお持ちください。
2012年7月17日火曜日
第63回 さんまの会 報告
第63回 さんまの会
日時:7月17日(火)
内容:1.モンゴル算数事情
2.「場合の数」
1.モンゴル算数事情
JICA(ジャイカ:Japan International Cooperation Agency)の国際協力事業の一環で、モンゴルでの教育事業を紹介していただきました。
モンゴルは、これまでの暗記中心・知識注入型の指導法を見直し、子どもが豊かな発想力・思考力をもち、自ら課題を解決していけるようにと、指導の転換期にあるそうです。そのような点は、現在の日本と共通すると思います。
報告では、授業の様子を指導案やビデオ映像などを交えて説明していただいきました。日本と同じように、指導案には授業の目的や展開などが記載されていたり、黒板を利用して授業したりしています。さらに、協議会も行われているそうです。
日本の教員の姿勢や研究授業の持ち方などは、世界からも注目されてると聞きます。日本の教育が成り立っているのは、何より個々の教師のモチベーションや責任感だという話も聞きます。日々困難に直面し、課題の多い教育現場に翻弄されますが、本報告や先生方の意見から、改めて教員としての意欲を高めることができました。
2.「場合の数」
順列や組み合わせの「場合の数」の指導について検討しました。
4人で班を創るときの机の並び方や、4枚の数字カードでできる数、4チームでの総当たり戦をするときの試合数など、いくつかの内容が考えられます。いずれも、落ちや重なりがないように効率的に整理するために、図や記号化するなどの工夫を子どもが生み出させるように指導します。
本提案では、単元末のまとめ・活用として、「4マスの正方形のマスの塗り方を考える活動を通して、落ちや重なりがないように整理する方法について理解を深める」ことを目標にした授業です。何通りの塗り方があるかを、既習事項を生かして解決します。さらに、4マスでなく3マスや5マスだったらと数値を変えて考えたり、数値が変わったときの変化の様子を表に表して読み取ったりなど、発展的な学習としての扱いも話題になりました。6マスの場合では、点字につながり、学習したことが算数以外に広がりをもつ魅力もありました。
教材研究が大切という話はよく聞きますが、その教材を教師が楽しいと思うことが肝心です。本提案は、そのような教材の魅力を感じるものでした。後日、実践報告を予定しているので、楽しみです。
日時:7月17日(火)
内容:1.モンゴル算数事情
2.「場合の数」
1.モンゴル算数事情
JICA(ジャイカ:Japan International Cooperation Agency)の国際協力事業の一環で、モンゴルでの教育事業を紹介していただきました。
モンゴルは、これまでの暗記中心・知識注入型の指導法を見直し、子どもが豊かな発想力・思考力をもち、自ら課題を解決していけるようにと、指導の転換期にあるそうです。そのような点は、現在の日本と共通すると思います。
報告では、授業の様子を指導案やビデオ映像などを交えて説明していただいきました。日本と同じように、指導案には授業の目的や展開などが記載されていたり、黒板を利用して授業したりしています。さらに、協議会も行われているそうです。
日本の教員の姿勢や研究授業の持ち方などは、世界からも注目されてると聞きます。日本の教育が成り立っているのは、何より個々の教師のモチベーションや責任感だという話も聞きます。日々困難に直面し、課題の多い教育現場に翻弄されますが、本報告や先生方の意見から、改めて教員としての意欲を高めることができました。
2.「場合の数」
順列や組み合わせの「場合の数」の指導について検討しました。
4人で班を創るときの机の並び方や、4枚の数字カードでできる数、4チームでの総当たり戦をするときの試合数など、いくつかの内容が考えられます。いずれも、落ちや重なりがないように効率的に整理するために、図や記号化するなどの工夫を子どもが生み出させるように指導します。
本提案では、単元末のまとめ・活用として、「4マスの正方形のマスの塗り方を考える活動を通して、落ちや重なりがないように整理する方法について理解を深める」ことを目標にした授業です。何通りの塗り方があるかを、既習事項を生かして解決します。さらに、4マスでなく3マスや5マスだったらと数値を変えて考えたり、数値が変わったときの変化の様子を表に表して読み取ったりなど、発展的な学習としての扱いも話題になりました。6マスの場合では、点字につながり、学習したことが算数以外に広がりをもつ魅力もありました。
教材研究が大切という話はよく聞きますが、その教材を教師が楽しいと思うことが肝心です。本提案は、そのような教材の魅力を感じるものでした。後日、実践報告を予定しているので、楽しみです。
2012年6月19日火曜日
第62回 さんまの会 報告
第62回 さんまの会
日時:6月19日(火)
内容:提案 「『関数の考え』を育てる継続的な指導」ついて
昨年度に引き続き、今年度もさんまの会として日本数学教育学会(日数教)に「『関数の考え』を育てる継続的な指導」を提案します。
『関数の考え』とは、規則性を意識しながら問題を解釈し、見つけた規則性を使って問題を解決したり、発展的に考えたりすることです。『関数の考え』は、数量関係領域に位置付けられていますが、他領域はもちろん、他教科や日常でも活用することが出来ます。また、自ら問題に語りかけ、その先を見出そうとする「算数を創る子ども」を育てるためにも、ぜひ身に付けさせたい見方や考え方です。そのために、教師が意図的・継続的に指導することが必要であると考え、昨年度は『関数の考え』を低学年のうちから意識的に指導することの必要性を提案しました。
今年度は、習慣的に『関数の考え』を使おうとする態度を育てるために、具体的な授業実践に取り組みます。例えば、①きまりを見付ける授業、②きまりを使う授業、③きまりの仕組みを考える授業、④前に見付けたきまりを使う授業、の4つの視点で教科書や授業を見直したり、調査問題を実施し、子どもの変容を追ったりします。1年間を通して実践し、来年度その成果や課題をまとめて3回目の日数教での提案を予定しています。関心のある方は一緒に実践に取り組んでみませんか。
日時:6月19日(火)
内容:提案 「『関数の考え』を育てる継続的な指導」ついて
昨年度に引き続き、今年度もさんまの会として日本数学教育学会(日数教)に「『関数の考え』を育てる継続的な指導」を提案します。
『関数の考え』とは、規則性を意識しながら問題を解釈し、見つけた規則性を使って問題を解決したり、発展的に考えたりすることです。『関数の考え』は、数量関係領域に位置付けられていますが、他領域はもちろん、他教科や日常でも活用することが出来ます。また、自ら問題に語りかけ、その先を見出そうとする「算数を創る子ども」を育てるためにも、ぜひ身に付けさせたい見方や考え方です。そのために、教師が意図的・継続的に指導することが必要であると考え、昨年度は『関数の考え』を低学年のうちから意識的に指導することの必要性を提案しました。
今年度は、習慣的に『関数の考え』を使おうとする態度を育てるために、具体的な授業実践に取り組みます。例えば、①きまりを見付ける授業、②きまりを使う授業、③きまりの仕組みを考える授業、④前に見付けたきまりを使う授業、の4つの視点で教科書や授業を見直したり、調査問題を実施し、子どもの変容を追ったりします。1年間を通して実践し、来年度その成果や課題をまとめて3回目の日数教での提案を予定しています。関心のある方は一緒に実践に取り組んでみませんか。
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