第66回 さんまの会
日時:11月30日(金)
内容:1.数量関係「関数の考え」について~来年度の日数教での発表に向けて(調査問題について)~
2.「変わり方調べ(数量関係・関数)」(4年生)
1.数量関係「関数の考え」について
~来年度の日数教での発表に向けて(調査問題について)~
これまで「「関数の考え」を育てる継続的指導」について、2年間取り組んできました。来年度の日数教では、いよいよそのとりまとめの提案をします。子どもの変容を調査する問題について話題にしました。問題解決の際に関数を見出したり説明したりする力などを図ります。
裏面に第五学年の問題を掲載しました。ご覧ください。
2.「変わり方調べ(数量関係・関数)」(4年生)
4年生の「変わり方調べ」では、具体的な場面で伴って変わる2量の関数的な関係を見出したり、その2量の変化の特徴を読み取ったりする活動を通して「関数の考え」を育成します。授業では、依存関係に着目して表を作成をし、そこから、「変化のきまり」や「対応のきまり」を発見して問題解決します。
しかし、全国学力調査等から、表からきまりを見付けられたとしても、それを関数の式に表すことに課題があることが分かりました。つまり、関数関係を見付けたり用いたりするだけでなく、その関数関係を式に表現する力を養うことが求められているのです。
そこで、「変化の決まりから対応の決まりを導く」ことや「式と図を対応させて式を読む」ことが改善案として提案されました。
提案では、「正方形の数と棒の数の関係を式に表し、変化の決まりから対応の決まりを導くことで数量の関係を簡潔にとらえる」ことを目標にした指導案が提示されました。変化のきまりを見付け、一般化して式にするだけでなく、この問題場面では捉えにくい対応のきまりも式化することをねらっています。新しい試みで、興味のある提案でした。
参加者からは、具体的場面を式化する過程に数量を数世界で扱う有効性があることや、式化すると場面の説明がしにくくなることなど、様々な意見が出され、活発な会になりました。
算数に興味のある方、集まれ~~!! こちらは、算数教育に関心がある方々が、自主的に指導法などを持ち寄って勉強する、 なごやかで楽しい会です。 興味のある方は御連絡ください。一緒に勉強しませんか? くわしくは以下までメールをください。
算数に興味のある方、集まれ~!!
次回、第99回は、11月26日(木)です。提案は「緑表紙」(低学年)、「数学的な考え方を育てる」(6年生)、「拡大図と縮図」です。
第100回は1月31日(日)です。内容は次回決定します。
興味のある方はご連絡ください。
みなさんのご参加をお待ちしています。
→ mo.ri2.n.mo.ri2.n@gmail.com
第100回は1月31日(日)です。内容は次回決定します。
興味のある方はご連絡ください。
みなさんのご参加をお待ちしています。
→ mo.ri2.n.mo.ri2.n@gmail.com
2012年11月30日金曜日
2012年10月10日水曜日
第65回 さんまの会 報告
第65回 さんまの会
日時:10月9日(火)
内容:1.「三角形(三角形の仲間分け)」(3年生)
2.「比例と反比例」(6年生)
1.「三角形(三角形の仲間分け)」(3年生)
4種類の長さのストローを使って三角形を作り、できた三角形を仲間分けする学習です。
授業者は、子どもが辺の長さに着目して弁別し、その後の二等辺三角形や正三角形の学習につなげることをねらいましたが、子どもは直角があるかないかに着目して仲間分けしました。このことから、子どもの反応が教師の意図と違うときどのように授業展開すればよいのか。また、子どもの思考をシンプルにさせてスムーズに学習を進めていくことと、失敗し迷いながら進めていくのではどちらが子どもにとってよい授業なのか、などが話題になりました。
時間に限りのある授業では、いつまでも子どもの反応につきあえない現実があります。しかし、子どもの反応を生かして授業を組み立てることは大切です。特に、本単元では、図形の弁別を通して自分なりの観点を生み出すことが重要な学習です。自分で観点を決めて物事を見れるようにするなど、子どもの反応と向き合うためにも、教材研究が大切であることを改めて考えました。
2.「比例と反比例」(6年生)
理科で使用するてんびんやはかりを使って、釣り合うおもりの位置やバネののびがそのまま比例や反比例のグラフになる学習の実践報告です。
場面を表に表し、表からグラフにかくことはよく扱いますが、目に見える状態そのものをグラフに表すことができる様子は、子どもも楽しみながら学べると思います。
様々な教材のネタをもつことで、授業の幅も広がり魅力も増すと考えさせられる提案でした。
日時:10月9日(火)
内容:1.「三角形(三角形の仲間分け)」(3年生)
2.「比例と反比例」(6年生)
1.「三角形(三角形の仲間分け)」(3年生)
4種類の長さのストローを使って三角形を作り、できた三角形を仲間分けする学習です。
授業者は、子どもが辺の長さに着目して弁別し、その後の二等辺三角形や正三角形の学習につなげることをねらいましたが、子どもは直角があるかないかに着目して仲間分けしました。このことから、子どもの反応が教師の意図と違うときどのように授業展開すればよいのか。また、子どもの思考をシンプルにさせてスムーズに学習を進めていくことと、失敗し迷いながら進めていくのではどちらが子どもにとってよい授業なのか、などが話題になりました。
時間に限りのある授業では、いつまでも子どもの反応につきあえない現実があります。しかし、子どもの反応を生かして授業を組み立てることは大切です。特に、本単元では、図形の弁別を通して自分なりの観点を生み出すことが重要な学習です。自分で観点を決めて物事を見れるようにするなど、子どもの反応と向き合うためにも、教材研究が大切であることを改めて考えました。
2.「比例と反比例」(6年生)
理科で使用するてんびんやはかりを使って、釣り合うおもりの位置やバネののびがそのまま比例や反比例のグラフになる学習の実践報告です。
場面を表に表し、表からグラフにかくことはよく扱いますが、目に見える状態そのものをグラフに表すことができる様子は、子どもも楽しみながら学べると思います。
様々な教材のネタをもつことで、授業の幅も広がり魅力も増すと考えさせられる提案でした。
2012年9月13日木曜日
第64回 さんまの会 報告
第64回 さんまの会
日時:9月13日(木)
内容:1.「倍の計算」(3年生)
2.「日数教での発表報告」
1.「倍の計算」(3年生)
「3年生の『倍の計算』の単元において、どのように学習すれば高学年で学習する「割合」の意味理解につなげることができるのか。」を一緒に考えました。系統性の強い算数で、先の学習や学年をきちんと見通して、そこにつながる今の指導を考えることはたいへん意味があると思います。
提案者が授業実践しようと考えていることは、
①「倍概念」について、今までの生活経験をもとに話し合う活動を大切にする。
②測定する活動を取り入れる。
です。
本単元では、「1つ分×いくつ分=全体の大きさ」「全体の大きさ÷1つ分=いくつ分」などから、「倍概念」を理解することをねらいます。ここでの学習が高学年で学習する「小数倍」「分数倍」「割合」「百分率」「歩合」などにつながるので、これらを見通した指導を考えました。
ここで扱うのは整数倍なので、いくつ分という累加の場面です。この整数で「いくつ分」と、小数や分数を含む「倍の考え」が同じ考えであることを子どもがとらえ、よさを感じるにはどうすればよいのかについて、意見が交わされました。例えば、「倍」の学習で、何を「1」と見て関係を理解すればよいかを指導することが、その先の「割合」などでの指導を見通すことにつながることなどです。
ほかにも、4マス関係表の扱いなども話題になりました。
「倍」の指導を通して、今後の学習を見通した現在の学習の意味を考えると同時に、今の学習がこれまで学習したてきた他領域や他単元とどのようにかかわるかを考えることも必要だと思いました。算数全体を俯瞰して、それぞれの学習がどの位置付けにあるかを授業者が理解することは、学習がつながり合ってより豊かな授業になるのではないかと考えることができました。
2.日数教での発表報告
8月に行われた福岡での研究発表の様子を、映像を見ていただきながら報告しました。
今年度は、昨年度に引き続き「『関数の考え』を育てる継続的な指導」をテーマに取り組んでいます。本指導の意義や各学年での実践、実態調査、考察などを発表しました。本研究について質問や講評を受け、改めて勉強し直す必要を感じました。
本テーマについては、来年度の日数教で引き続き発表する予定です。
「関数の考え」については、毎月、実践や素材の報告を行うなどして、追求しています。資料のある方は、どうぞお持ちください。
日時:9月13日(木)
内容:1.「倍の計算」(3年生)
2.「日数教での発表報告」
1.「倍の計算」(3年生)
「3年生の『倍の計算』の単元において、どのように学習すれば高学年で学習する「割合」の意味理解につなげることができるのか。」を一緒に考えました。系統性の強い算数で、先の学習や学年をきちんと見通して、そこにつながる今の指導を考えることはたいへん意味があると思います。
提案者が授業実践しようと考えていることは、
①「倍概念」について、今までの生活経験をもとに話し合う活動を大切にする。
②測定する活動を取り入れる。
です。
本単元では、「1つ分×いくつ分=全体の大きさ」「全体の大きさ÷1つ分=いくつ分」などから、「倍概念」を理解することをねらいます。ここでの学習が高学年で学習する「小数倍」「分数倍」「割合」「百分率」「歩合」などにつながるので、これらを見通した指導を考えました。
ここで扱うのは整数倍なので、いくつ分という累加の場面です。この整数で「いくつ分」と、小数や分数を含む「倍の考え」が同じ考えであることを子どもがとらえ、よさを感じるにはどうすればよいのかについて、意見が交わされました。例えば、「倍」の学習で、何を「1」と見て関係を理解すればよいかを指導することが、その先の「割合」などでの指導を見通すことにつながることなどです。
ほかにも、4マス関係表の扱いなども話題になりました。
「倍」の指導を通して、今後の学習を見通した現在の学習の意味を考えると同時に、今の学習がこれまで学習したてきた他領域や他単元とどのようにかかわるかを考えることも必要だと思いました。算数全体を俯瞰して、それぞれの学習がどの位置付けにあるかを授業者が理解することは、学習がつながり合ってより豊かな授業になるのではないかと考えることができました。
2.日数教での発表報告
8月に行われた福岡での研究発表の様子を、映像を見ていただきながら報告しました。
今年度は、昨年度に引き続き「『関数の考え』を育てる継続的な指導」をテーマに取り組んでいます。本指導の意義や各学年での実践、実態調査、考察などを発表しました。本研究について質問や講評を受け、改めて勉強し直す必要を感じました。
本テーマについては、来年度の日数教で引き続き発表する予定です。
「関数の考え」については、毎月、実践や素材の報告を行うなどして、追求しています。資料のある方は、どうぞお持ちください。
2012年7月17日火曜日
第63回 さんまの会 報告
第63回 さんまの会
日時:7月17日(火)
内容:1.モンゴル算数事情
2.「場合の数」
1.モンゴル算数事情
JICA(ジャイカ:Japan International Cooperation Agency)の国際協力事業の一環で、モンゴルでの教育事業を紹介していただきました。
モンゴルは、これまでの暗記中心・知識注入型の指導法を見直し、子どもが豊かな発想力・思考力をもち、自ら課題を解決していけるようにと、指導の転換期にあるそうです。そのような点は、現在の日本と共通すると思います。
報告では、授業の様子を指導案やビデオ映像などを交えて説明していただいきました。日本と同じように、指導案には授業の目的や展開などが記載されていたり、黒板を利用して授業したりしています。さらに、協議会も行われているそうです。
日本の教員の姿勢や研究授業の持ち方などは、世界からも注目されてると聞きます。日本の教育が成り立っているのは、何より個々の教師のモチベーションや責任感だという話も聞きます。日々困難に直面し、課題の多い教育現場に翻弄されますが、本報告や先生方の意見から、改めて教員としての意欲を高めることができました。
2.「場合の数」
順列や組み合わせの「場合の数」の指導について検討しました。
4人で班を創るときの机の並び方や、4枚の数字カードでできる数、4チームでの総当たり戦をするときの試合数など、いくつかの内容が考えられます。いずれも、落ちや重なりがないように効率的に整理するために、図や記号化するなどの工夫を子どもが生み出させるように指導します。
本提案では、単元末のまとめ・活用として、「4マスの正方形のマスの塗り方を考える活動を通して、落ちや重なりがないように整理する方法について理解を深める」ことを目標にした授業です。何通りの塗り方があるかを、既習事項を生かして解決します。さらに、4マスでなく3マスや5マスだったらと数値を変えて考えたり、数値が変わったときの変化の様子を表に表して読み取ったりなど、発展的な学習としての扱いも話題になりました。6マスの場合では、点字につながり、学習したことが算数以外に広がりをもつ魅力もありました。
教材研究が大切という話はよく聞きますが、その教材を教師が楽しいと思うことが肝心です。本提案は、そのような教材の魅力を感じるものでした。後日、実践報告を予定しているので、楽しみです。
日時:7月17日(火)
内容:1.モンゴル算数事情
2.「場合の数」
1.モンゴル算数事情
JICA(ジャイカ:Japan International Cooperation Agency)の国際協力事業の一環で、モンゴルでの教育事業を紹介していただきました。
モンゴルは、これまでの暗記中心・知識注入型の指導法を見直し、子どもが豊かな発想力・思考力をもち、自ら課題を解決していけるようにと、指導の転換期にあるそうです。そのような点は、現在の日本と共通すると思います。
報告では、授業の様子を指導案やビデオ映像などを交えて説明していただいきました。日本と同じように、指導案には授業の目的や展開などが記載されていたり、黒板を利用して授業したりしています。さらに、協議会も行われているそうです。
日本の教員の姿勢や研究授業の持ち方などは、世界からも注目されてると聞きます。日本の教育が成り立っているのは、何より個々の教師のモチベーションや責任感だという話も聞きます。日々困難に直面し、課題の多い教育現場に翻弄されますが、本報告や先生方の意見から、改めて教員としての意欲を高めることができました。
2.「場合の数」
順列や組み合わせの「場合の数」の指導について検討しました。
4人で班を創るときの机の並び方や、4枚の数字カードでできる数、4チームでの総当たり戦をするときの試合数など、いくつかの内容が考えられます。いずれも、落ちや重なりがないように効率的に整理するために、図や記号化するなどの工夫を子どもが生み出させるように指導します。
本提案では、単元末のまとめ・活用として、「4マスの正方形のマスの塗り方を考える活動を通して、落ちや重なりがないように整理する方法について理解を深める」ことを目標にした授業です。何通りの塗り方があるかを、既習事項を生かして解決します。さらに、4マスでなく3マスや5マスだったらと数値を変えて考えたり、数値が変わったときの変化の様子を表に表して読み取ったりなど、発展的な学習としての扱いも話題になりました。6マスの場合では、点字につながり、学習したことが算数以外に広がりをもつ魅力もありました。
教材研究が大切という話はよく聞きますが、その教材を教師が楽しいと思うことが肝心です。本提案は、そのような教材の魅力を感じるものでした。後日、実践報告を予定しているので、楽しみです。
2012年6月19日火曜日
第62回 さんまの会 報告
第62回 さんまの会
日時:6月19日(火)
内容:提案 「『関数の考え』を育てる継続的な指導」ついて
昨年度に引き続き、今年度もさんまの会として日本数学教育学会(日数教)に「『関数の考え』を育てる継続的な指導」を提案します。
『関数の考え』とは、規則性を意識しながら問題を解釈し、見つけた規則性を使って問題を解決したり、発展的に考えたりすることです。『関数の考え』は、数量関係領域に位置付けられていますが、他領域はもちろん、他教科や日常でも活用することが出来ます。また、自ら問題に語りかけ、その先を見出そうとする「算数を創る子ども」を育てるためにも、ぜひ身に付けさせたい見方や考え方です。そのために、教師が意図的・継続的に指導することが必要であると考え、昨年度は『関数の考え』を低学年のうちから意識的に指導することの必要性を提案しました。
今年度は、習慣的に『関数の考え』を使おうとする態度を育てるために、具体的な授業実践に取り組みます。例えば、①きまりを見付ける授業、②きまりを使う授業、③きまりの仕組みを考える授業、④前に見付けたきまりを使う授業、の4つの視点で教科書や授業を見直したり、調査問題を実施し、子どもの変容を追ったりします。1年間を通して実践し、来年度その成果や課題をまとめて3回目の日数教での提案を予定しています。関心のある方は一緒に実践に取り組んでみませんか。
日時:6月19日(火)
内容:提案 「『関数の考え』を育てる継続的な指導」ついて
昨年度に引き続き、今年度もさんまの会として日本数学教育学会(日数教)に「『関数の考え』を育てる継続的な指導」を提案します。
『関数の考え』とは、規則性を意識しながら問題を解釈し、見つけた規則性を使って問題を解決したり、発展的に考えたりすることです。『関数の考え』は、数量関係領域に位置付けられていますが、他領域はもちろん、他教科や日常でも活用することが出来ます。また、自ら問題に語りかけ、その先を見出そうとする「算数を創る子ども」を育てるためにも、ぜひ身に付けさせたい見方や考え方です。そのために、教師が意図的・継続的に指導することが必要であると考え、昨年度は『関数の考え』を低学年のうちから意識的に指導することの必要性を提案しました。
今年度は、習慣的に『関数の考え』を使おうとする態度を育てるために、具体的な授業実践に取り組みます。例えば、①きまりを見付ける授業、②きまりを使う授業、③きまりの仕組みを考える授業、④前に見付けたきまりを使う授業、の4つの視点で教科書や授業を見直したり、調査問題を実施し、子どもの変容を追ったりします。1年間を通して実践し、来年度その成果や課題をまとめて3回目の日数教での提案を予定しています。関心のある方は一緒に実践に取り組んでみませんか。
2012年5月28日月曜日
第61回 さんまの会 報告
第61回 さんまの会
日時:5月28日(月) 18:00~
内容:1.提案 「かけ算・わり算(倍の考え)」 第4学年
2.日数教に向けて(「関数の考え」調査問題の集計について)
1.提案 「かけ算・わり算(倍の考え)」 第4学年
「2数の倍数関係を用いると、基準量が分からなくても全体量を求められる場合があることを理解するとともに、そのよさに気づく。」ことを目標に、単元『倍の計算』の指導案を検討しました。
1時間に3つの段階の問題を扱うことで、区の研究主題「数学的な考え方を伸ばす指導~子どもの考えを生かし高める指導の工夫~」の達成を目指します。
3つの段階の問題は以下の通りで、各段階で求め方を図や言葉、式などを使って説明します。
第1段階は、「ヨーグルトが1パックに3個入っています。1パック150円です。12個だと何円になるでしょう。」この問題では、150÷3=50で1個分は50円をとし、その12個分で50×12=600で600円とする求め方と、12個は3個の4倍であるから150×4=600とする求め方が考えられます。1個50円を単位とするか、3個150円を単位をするかの違いがあります。
第2段階は、「ヨーグルトが1パックに3個入っています。1パック200円です。12個だと何円になるでしょう。」この問題では、1個分でなく3個を単位として倍関係を求めて解くことができます。
第3段階は、「3個で111円の唐揚げがあります。21個だと何円になるでしょう。」この問題は、1個分でも3個分でもどちらでも求めることできますが、段階を踏んできていることもあり、3個分を
単位とする方が求めやすそうです。
本会での検討では、教師側から3問出すのではなく、子どもが主体的に問題に関わるように工夫することを考えました。そのひとつが、問題文中の数値を子どもに考えさせることです。1パックの個数や値段、購入したい個数などを子どもが決める過程で、扱いやすい数値の理由(倍関係)に気付くことができるのではないでしょうか。
また、提案された展開では、1当たりでなく倍数関係のよさにたどり着くように意図されていますが、実際は扱われる数値によって子どもが判断していずれの考えも使いこなせることを目指したいものです。
求め方を考え、説明する場面では、問題の構造を理解するのに式が活用できそうです。例えば、第1段階の問題は、式に表すと(1つ分)×(いくつ分)です。1個分に着目すれば、(150÷3)×12です。3個分に着目すれば150×(120÷3)です。このような構造に気付くことで、考えを整理し、より数学的な説明が期待できそうです。
子どもが、「自分の考えがいつでも使える。もし使えないときはどうすればよいかを考えさせる。」という授業展開の大切さを感じることができました。
2.日数教に向けて(「関数の考え」調査問題の集計について)
日数教に向けて、調査問題の集計の仕方を考えました。
「関数の考え」について、次回第62回で、参加者みなさんで勉強したいと考えています。
日時:5月28日(月) 18:00~
内容:1.提案 「かけ算・わり算(倍の考え)」 第4学年
2.日数教に向けて(「関数の考え」調査問題の集計について)
1.提案 「かけ算・わり算(倍の考え)」 第4学年
「2数の倍数関係を用いると、基準量が分からなくても全体量を求められる場合があることを理解するとともに、そのよさに気づく。」ことを目標に、単元『倍の計算』の指導案を検討しました。
1時間に3つの段階の問題を扱うことで、区の研究主題「数学的な考え方を伸ばす指導~子どもの考えを生かし高める指導の工夫~」の達成を目指します。
3つの段階の問題は以下の通りで、各段階で求め方を図や言葉、式などを使って説明します。
第1段階は、「ヨーグルトが1パックに3個入っています。1パック150円です。12個だと何円になるでしょう。」この問題では、150÷3=50で1個分は50円をとし、その12個分で50×12=600で600円とする求め方と、12個は3個の4倍であるから150×4=600とする求め方が考えられます。1個50円を単位とするか、3個150円を単位をするかの違いがあります。
第2段階は、「ヨーグルトが1パックに3個入っています。1パック200円です。12個だと何円になるでしょう。」この問題では、1個分でなく3個を単位として倍関係を求めて解くことができます。
第3段階は、「3個で111円の唐揚げがあります。21個だと何円になるでしょう。」この問題は、1個分でも3個分でもどちらでも求めることできますが、段階を踏んできていることもあり、3個分を
単位とする方が求めやすそうです。
本会での検討では、教師側から3問出すのではなく、子どもが主体的に問題に関わるように工夫することを考えました。そのひとつが、問題文中の数値を子どもに考えさせることです。1パックの個数や値段、購入したい個数などを子どもが決める過程で、扱いやすい数値の理由(倍関係)に気付くことができるのではないでしょうか。
また、提案された展開では、1当たりでなく倍数関係のよさにたどり着くように意図されていますが、実際は扱われる数値によって子どもが判断していずれの考えも使いこなせることを目指したいものです。
求め方を考え、説明する場面では、問題の構造を理解するのに式が活用できそうです。例えば、第1段階の問題は、式に表すと(1つ分)×(いくつ分)です。1個分に着目すれば、(150÷3)×12です。3個分に着目すれば150×(120÷3)です。このような構造に気付くことで、考えを整理し、より数学的な説明が期待できそうです。
子どもが、「自分の考えがいつでも使える。もし使えないときはどうすればよいかを考えさせる。」という授業展開の大切さを感じることができました。
2.日数教に向けて(「関数の考え」調査問題の集計について)
日数教に向けて、調査問題の集計の仕方を考えました。
「関数の考え」について、次回第62回で、参加者みなさんで勉強したいと考えています。
2012年4月13日金曜日
第60回 さんまの会報告
第60回 さんまの会
日時:4月13日(金) 18:00~
内容:1.提案 「小数のかけ算を考えよう」 第5学年
2.日数教に向けて(「関数の考え」について、調査問題について)
1.提案 「小数のかけ算を考えよう」 第5学年 本単元の目標、「乗数が小数の場合の乗法の意味や計算の仕方を理解し、それを用いることができるようにするとともに、小数の場合でも整数の場合と同じ関係や法則が成り立つことを理解する。」を達成するための授業について考えました。
かけ算は、整数から小数へと数を拡張し、「整数×小数」や「小数×整数」、「小数×小数」を扱います。単に、「小数のときは小数点の位置がこのように変わります。」と教えてしまうのではなく、子ども自身が、小数が扱われる場面を理解したり、既習事項を生かして計算の仕方を考え、説明したりする授業展開を目指すことが大切です。
授業は、単位量の異なる架空世界で長さを測る場面を想定してはじまります。現世界では42㎝に相当することから、架空世界で1○(○は架空世界の単位)は、42×1で42㎝を表します。2○なら、42×2で84㎝です。
「では、0.4○のときは何㎝になるでしょう。」の発問から、子どもに立式や計算の仕方を考えさせます。
類推すれば、「42×0.4」と立式でします。しかし、「少数をかけるなんてことは本当にあり得るのだろうか?」「0.4をかけるとはどういうことだろうか?」 式は立てられても、式を説明することができないと子どもは悩むでしょう。また、計算すると、積は被乗数42より小さくなる。これまでかけ算といえば積が大きくなることしか経験していない子どもにとってはたいへんな違和感を感じることでしょう。
以上のような課題を解決するために、既習事項を生かして、計算のきまりや倍の考え、数直線を活用するなどの必然が生まれます。そして、思考力・表現力を駆使する授業に改善し、目標を達成することができます。子どもの思考を予測し、疑問をいだかせ、解決したい説明したいと導くことが、よりよい学習につながると感じました。
さらに、単に教科書の系統性だけにたよらず、今後の学習を見通して扱うべき学習に配慮することの大切さも、改めて学ぶことができました。
2.日数教に向けて(「関数の考え」について、調査問題について) 夏の日数教での発表に向けて説明がされました。
今年度は、昨年度の成果を生かして実践例を積み上げるほか、子どもの変容について追跡調査することも考えています。様々な領域や単元において、ひとつの方法だけでなく、「関数の考え」で問題解決することもできることに気付き、実際に使って問題を解いたり、物事を見たりできる子どもを育てるための指導法や実践例に取り組みます。
日時:4月13日(金) 18:00~
内容:1.提案 「小数のかけ算を考えよう」 第5学年
2.日数教に向けて(「関数の考え」について、調査問題について)
1.提案 「小数のかけ算を考えよう」 第5学年 本単元の目標、「乗数が小数の場合の乗法の意味や計算の仕方を理解し、それを用いることができるようにするとともに、小数の場合でも整数の場合と同じ関係や法則が成り立つことを理解する。」を達成するための授業について考えました。
かけ算は、整数から小数へと数を拡張し、「整数×小数」や「小数×整数」、「小数×小数」を扱います。単に、「小数のときは小数点の位置がこのように変わります。」と教えてしまうのではなく、子ども自身が、小数が扱われる場面を理解したり、既習事項を生かして計算の仕方を考え、説明したりする授業展開を目指すことが大切です。
授業は、単位量の異なる架空世界で長さを測る場面を想定してはじまります。現世界では42㎝に相当することから、架空世界で1○(○は架空世界の単位)は、42×1で42㎝を表します。2○なら、42×2で84㎝です。
「では、0.4○のときは何㎝になるでしょう。」の発問から、子どもに立式や計算の仕方を考えさせます。
類推すれば、「42×0.4」と立式でします。しかし、「少数をかけるなんてことは本当にあり得るのだろうか?」「0.4をかけるとはどういうことだろうか?」 式は立てられても、式を説明することができないと子どもは悩むでしょう。また、計算すると、積は被乗数42より小さくなる。これまでかけ算といえば積が大きくなることしか経験していない子どもにとってはたいへんな違和感を感じることでしょう。
以上のような課題を解決するために、既習事項を生かして、計算のきまりや倍の考え、数直線を活用するなどの必然が生まれます。そして、思考力・表現力を駆使する授業に改善し、目標を達成することができます。子どもの思考を予測し、疑問をいだかせ、解決したい説明したいと導くことが、よりよい学習につながると感じました。
さらに、単に教科書の系統性だけにたよらず、今後の学習を見通して扱うべき学習に配慮することの大切さも、改めて学ぶことができました。
2.日数教に向けて(「関数の考え」について、調査問題について) 夏の日数教での発表に向けて説明がされました。
今年度は、昨年度の成果を生かして実践例を積み上げるほか、子どもの変容について追跡調査することも考えています。様々な領域や単元において、ひとつの方法だけでなく、「関数の考え」で問題解決することもできることに気付き、実際に使って問題を解いたり、物事を見たりできる子どもを育てるための指導法や実践例に取り組みます。
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