第53回 さんまの会報告
日時: 9月12日(月) 18:00~
内容:① 6年生「反比例」
② 「数量関係(関数の考え)について」
提案① 6年生「反比例」
面積一定(24㎠)の長方形の縦と横の長さを、作図や表、式などで調べる算数的活動を通して、伴って変わる二つの数量の関係を考えたり、反比例の意味を理解したりする授業についての指導案検討を行いました。意欲や学力に差のある学級で全ての子どもが取り組みやすくするために、作図を取り入れたり、具体物の作図を利用することで表や式に表しやすくしたり、反比例のグラフにつなげたりする展開を検討しました。新指導要領で中学校から移行された反比例の学習を、「数学的な思考力・表現力を育てる指導法の工夫(算数的活動を通して)」に照らして考え、意見交換しました。
反比例の学習材として、リットルマスに水を入れ傾ける素材を坪田先生に紹介してもらいました。マスを傾けていくと左側と右側の深さが和一定の関係で変化するが、マスの底に水の表面がうつると、底の長さと一方の側面が積一定の関係になるというおもしろいものでした。きっと、子どもも驚きをもって学べると思います。
提案② 「数量関係(関数の考え)について」
この夏の日数教で、さんまの会は「関数の考えを育てる継続的指導」について発表しました。発表当日の質疑などの報告や、来年度に向けてこれからの取り組みについて話し合いました。今後も「数量関係(関数の考え)」についての研究に取り組み、発表に臨みたいと考えています。
以上の提案の他、「分けた大きさを表そう(分数)」(2年生)と「マッチ棒問題の平面版と立体版」についても話題になりました。
2年生で学習する簡単な分数は、折り紙などを折って1/2や1/4を知る事です。この学習の視点を変えて、もとにする大きさを変えて(使用する折り紙の大きさを変えるなどして)1/2を比べたとき、同じ1/2なのに大きさが違う事を子どもはどのように理解して説明するかを検討しました。
マッチ棒問題では、マッチ棒の数え方をいろいろな方法で考え、式に表すなどの解き方を考えました。学年に応じた解法ができる魅力を感じる素材でした。平面から立体にして考えるとさらに複雑になるなど、発展的に扱える素材でもありました。
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