第64回 さんまの会
日時:9月13日(木)
内容:1.「倍の計算」(3年生)
2.「日数教での発表報告」
1.「倍の計算」(3年生)
「3年生の『倍の計算』の単元において、どのように学習すれば高学年で学習する「割合」の意味理解につなげることができるのか。」を一緒に考えました。系統性の強い算数で、先の学習や学年をきちんと見通して、そこにつながる今の指導を考えることはたいへん意味があると思います。
提案者が授業実践しようと考えていることは、
①「倍概念」について、今までの生活経験をもとに話し合う活動を大切にする。
②測定する活動を取り入れる。
です。
本単元では、「1つ分×いくつ分=全体の大きさ」「全体の大きさ÷1つ分=いくつ分」などから、「倍概念」を理解することをねらいます。ここでの学習が高学年で学習する「小数倍」「分数倍」「割合」「百分率」「歩合」などにつながるので、これらを見通した指導を考えました。
ここで扱うのは整数倍なので、いくつ分という累加の場面です。この整数で「いくつ分」と、小数や分数を含む「倍の考え」が同じ考えであることを子どもがとらえ、よさを感じるにはどうすればよいのかについて、意見が交わされました。例えば、「倍」の学習で、何を「1」と見て関係を理解すればよいかを指導することが、その先の「割合」などでの指導を見通すことにつながることなどです。
ほかにも、4マス関係表の扱いなども話題になりました。
「倍」の指導を通して、今後の学習を見通した現在の学習の意味を考えると同時に、今の学習がこれまで学習したてきた他領域や他単元とどのようにかかわるかを考えることも必要だと思いました。算数全体を俯瞰して、それぞれの学習がどの位置付けにあるかを授業者が理解することは、学習がつながり合ってより豊かな授業になるのではないかと考えることができました。
2.日数教での発表報告
8月に行われた福岡での研究発表の様子を、映像を見ていただきながら報告しました。
今年度は、昨年度に引き続き「『関数の考え』を育てる継続的な指導」をテーマに取り組んでいます。本指導の意義や各学年での実践、実態調査、考察などを発表しました。本研究について質問や講評を受け、改めて勉強し直す必要を感じました。
本テーマについては、来年度の日数教で引き続き発表する予定です。
「関数の考え」については、毎月、実践や素材の報告を行うなどして、追求しています。資料のある方は、どうぞお持ちください。