第84回 さんまの会 報告
日時:6月16日(月)
内容:1.関数の考えを育てる継続的指導④「見付けた関数関係の仕組みを考えること」授業実践・計画
前回に続き、「関数の考え~見付けた関数関係の仕組みを考えること~」を考えました。
1年生では、「あわせていくつ ふえるといくつ」で、和が10までのフラッシュカードを示す際、ばらばらに並んでいるカードを被加数や加数、和に着目して順序よく並べ直すことで関数的に見直し、抜けているカードを予測できます。なぜ予測できるのかを問うことで、「きまりのなぜ」を説明する機会を得ます。このように1年生からでも依存関係を見出し、きまりを使って解決する芽を育てることができます。
他にも各学年で「見付けた関数関係の仕組みを考える」授業例を考えました。
授業で扱える素材は、「子どもが関数関係の仕組みが説明できる素材であること」が前提です。教材の中には小学生には説明困難なものもあるので、注意が必要です。
関数関係の仕組みが説明できる素材を使って、分かっているものと分からないものを見極め、分からないものを分かっているものを使って導けないかという考え方をもつことが大切です。例えば、円周の長さや円の面積は、直径や半径との関数関係を使って求めます。
資料を仲間分けしたり順序よく並べたりすることも大切です。そして、そのように分けたり順序付けたりした理由を問うのです。順序付けでは、数を増やすだけでなく、減らしたり、1や0の場合を考えたりすることで、関数関係のしくみが見えることもあります。
他にも、公式を読み解くことも「きまりのなぜ」を説明することになります。
教師がわざとまちがえることで、子どもの関心を高めることもできます。教師が「このきまりはこのときだけ成り立ちます」と間違った反応をしたとき、子どもが「違う、いつでもできる。だって・・・。」のように話せれば、子どもは「きまりのなぜ」を説明することになります。
今後も「なぜを発見できる子」「なぜに答えられる子」、そして「なぜを追究する子」「算数を創る子」に育てる指導法を考えたいと思います。
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