第86回 さんまの会 報告
日時:9月12日(金)
内容:「かけ算」の導入(2年生)
教科書各社のかけ算の導入を見ると、同じ数ずつのまとまりができている場面が示されていて、「1つ(台)にいくつ(何人)ずつ、何個分(何台)なので、全部でいくつ(何人)です。」のように展開されていることが多いです。「同じ数ずつのまとまりのいくつ分」と見て総数を求められるのがかけ算のよさですが、このような見方や考え方を子ども自身に発想させ、「同じ数ずつのまとまりのいくつ分」に着目して計算するよさを感じられる授業について考えました。
「同じ数ずつのまとまりのいくつ分」という見方や考え方を子どもが発想するためには、それまでにどのような指導が必要か、指導する際に配慮すべき点はどのようなことかを、指導案をもとに話し合いました。
例えば、操作では総数を同じ数ずつ分けていくことをしますが、これはわり算の考えになります。分けるではなく、物がなくなるまでまとまりをつくっていく意識を子どもにもたせることが大切です。
また、本時までの数え方は、「10のまとまりとバラ(1)がいくつ」です。これを「同じまとまりのいくつ分」という数え方をしたくなるような場面設定が必要です。
そこで、学級が集合整列する身近な場面を用いることを考えました。散らばった状態を見た子どもが、きちんと整列したくなることで「同じ数ずつのまとまり」をつくるようになることが期待できます。そして、その様子をマグネットなどで視覚的に把握できることで、式で表すことや交換法則につなげられることなどが話題になりました。
答えを求めるだけでなく、「同じ数ずつのまとまりのいくつ分」で総数を数えられることや、その場面を式で表現できるよさを感じることができる提案でした。
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