第87回 さんまの会 報告
日時:10月16日(金)
内容:1.「変わり方調べ」 第4学年
2.「図書館を活用した算数授業の在り方を探る」 第6学年
1.「変わり方調べ」第4学年
関数の考えで問題を解決する際、依存関係を自分で見付けられるように育てたい。具体的には、マッチ棒をならべて四角を作るとき、「マッチ棒は何本でしょう?」と発問でせず、子ども自身で依存関係に着目して問題を解決するように育てたい。そのような授業展開について考えました。
事前授業での反省から、フラッシュカードを使った導入や依存関係に気付かせる手立てなどについて検討しました。提案者の実践をうかがいながら、参加者は子どもの気持ちになって考えることができました。
子ども自身が問題を解くためにきまりを見付けたり使ったりすることが有効であることや、きまりを見付ける見方や考え方を育てることは大切です。しかし、教科書などではすでに依存関係や調べる項目が示されていることが多いので、きまりのよさを実感させたり自在に使えるようにさせたりすることは難しいです。このような状況を打破し、指導に生かせるようにすることは、今後も勉強していかなければならないと改めて考えました。
2.「図書館を活用した算数授業の在り方を探る」
前回の提案の実践報告です。
第6学年算数的活動(1)イ「身の回りで使われている量の単位を見付けたり、それがこれまでに学習した単位とどのような関係にあるかを調べたりする活動」を、図書館を利活用して達成することをねらいます。
「『kL』という単位はあるでしょうか?」と発問すると、「ない」と答える子がいる一方で、「kmやkgがあるのだから、kLもあるのでは」と予想する子もいました。そして、「m・c・kが付くことで単位の意味が決まるのではないか」「他にも単位の不思議はないだろうか」などの疑問が生まれます。これらの疑問を解決するのに、図書館などを利活用するのです。
「1㎞=1000m」を暗記させるのではなく、子どもの「調べてみたい」という目的意識を育てることが、生涯につながる学力を育てることになると考えることができました。
0 件のコメント:
コメントを投稿