第81回 さんまの会 報告
日時:3月18日(火)
内容:1.提案「算数開きの素材・教材アイデア」
①動く立体(カレイドサイクル)
②正方形はいくつ?
2.実践報告
①問題解決で図を使う
②「大きさくらべ」の導入
1.提案「算数開きの素材・教材アイデア」
①動く立体(カレイドサイクル)
二等辺三角形を組み合わせて、動く立体おもちゃをつくります。不思議な動きから、構成要素の位置関係に自然と興味がわきます。新学期なので、立体の各面に自己紹介をかいて互いに見合うこともおもしろいと思います。
②正方形はいくつ? まず正方形を1つかきます。その隣に並べてもう1つかきます。正方形が2つ見えます。今度は下に1つかくと、正方形が3つになりました。その隣にもう1つかくと、正方形が5つ見えます。小さい正方形が4つと、それらを合わせて大きな正方形が1つあるからです。・・・のように正方形を増やしていったときにできる正方形を考えていきます。分かったら、数え方などの説明をします。
正方形の増やし方や並べ方が分かれば、自分で数や並べ方を工夫して発展させ、追究できます。友達と協力や競争をして学びを広げられます。そんな学び方をしていこうと、教師からのメッセージにもなる魅力的な教材です。
本提案では低学年での実践でしたが、中高学年では関数的な見方・考え方の素材にもなるといろいろなアイデアが出され、話し合いが盛り上がりました。
2.実践報告①問題解決で図を使う
前回の提案の実践報告です。問題場面や問題解決の経緯を図にする際、問題を正確に読み取れることや抽象的に表せることにも配慮する必要があります。また、「できた!」と感じることやごちゃごちゃとしていたものがすっきりすることが大切であることなどが報告されました。
②「大きさくらべ」の導入
1年生では「長さ」「面積」「体積」の3つの量に出会います。教科書では3つそれぞれを扱っていますが、本報告は「量」としてひとつにまとめる提案や実践授業です。
授業では、筒型と箱形を子どもに見せ、「どちらが大きいか?」と問います。「大きい・小さい」という視点で、「長さ」「面積」「体積」のうちいずれで子どもが比較するかを観察しました。授業者は、子どもが悩んだ末にそれぞれの観点で説明することを想定していましたが、実際には「かさ・体積」で比べることが適切と結論づける子が多かったそうです。今回は筒型と箱形を使った大きさくらべでしたが、教材が違えば結論も違ったかも知れません。量を比較する際、子どもがどの要素に着目するのか、どのように考え、調べて結論付けるのか、大変興味深い報告でした。
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